海底要塞研究所

ダイナロボ対超進化獣サイシンカ


第2話 「夢を追う戦士たち」より、対超進化獣サイシンカ戦について


第一段 早すぎたダイナマッハ

 サイシンカ、着陸したダイジュピターに向かう。ダイナマッハ発進、宙返り、そして上空から低空にサイシンカの眼前を縦に飛行。サイシンカは、それを剣
で攻撃するが、かなり振り遅れ、空振り。ダイナモビル、地上走行で発進。サイシンカはダイナモビルに向かいキック、ダイナモビルは飛ばされ回転させられ
るも体制を立て直しモビルミサイルで攻撃。ダイナマッハ、地上に降り、地上走行で痺れ光線発射。サイシンカの股を潜り抜け空に上がりサイシンカの頭
部に纏わりつくように旋回。ダイナギャリー発進、サイシンカはこれに向かい右足でダイナギャリー正面にキック。サイシンカ、痛がり、後ろに倒れる。
ダイナロボの3機は合体グランドスラム。

解説
 よく見るとダイナマンは合体体制に入るまでに、かなり苦労している。ダイナマッハに眼前を飛ばれたサイシンカは、それを落とそうとするが、剣は、かなり
振り遅れている。サイシンカの鈍さに目がいきがちだが、逆にいえばダイナマッハが早すぎるという事で、他機の発進の為に敵の注意を惹きたいのに敵の
目標が変わり易くなるというのは、まずいのである。ダイナモビルに向かうサイシンカを指して、ダイナブラックかダイナブルーの「こっちへ来るぞ!」という意外
性を突かれた事を表す台詞からもダイナマッハのサイシンカ惹き付け失敗が分かる。ダイナマッハは地上走行でサイシンカの股を潜り抜けたり、近距離で
頭部に纏わりつくように旋回と、リスクの高い行動をとっているが、それだけ鈍いサイシンカの注意を惹く事が困難であるのだろう。
 ダイナモビルが地上走行で発進したのは、サイシンカが鈍いので高を括ったのかも知れない。また、地上走行のメリットとしてエネルギーの節約と飛行に
比べて目立たず敵に接近&攻撃できるからであろう。但し、ダイナマッハの事前の陽動があったればこその話である。
今回は、ダイナマッハが早すぎたのと、常に新しい敵に向かっていこうとするサイシンカの習性の為に地上走行が裏目に出てしまっている。


第二段 突進対往なし

 対峙するダイナロボとサイシンカ。サイシンカ突進より角攻撃二発を浴びせる。ダイナロボ、角攻撃三発目を受け止め、右側方に投げ飛ばし、サイシン
カをダウンさせる。サイシンカ跳ね起き、ダイナロボはダイナシールド装備。サイシンカ、再度、突進より角攻撃。ダイナロボはダイナシールドで防御しつつサ
イシンカの左側面に回りこみ、角攻撃を往なす。ダイナロボ、ダイナナックル発射。これがサイシンカの頭部にヒット。続けての科学剣稲妻重力落としで
決着。

解説
 ダイナロボは戦闘ロボットと言えどサイシンカとの、まともな力のぶつかり合いは避けている。それだけサイシンカの突進力が強かったのだろう。また、戦闘
効率を高める為の判断でもあった。サイシンカの前に出る力を一度目は右側方に流し。二度目は相手の左側面に回りこんでの無効化と一度目より
二度目のほうが防御効率が上がっているところがポイントである。
 ダイナナックルは、抽象的表現で一発ヒットなのか、または、見たままの二発ヒットなのか、いまいち分かりにくいが、サイシンカがあろう事か真っ直ぐ飛ん
でくるダイナナックルを真っ直ぐバックしてかわそうとしている事から、至近距離での一発目ヒットでパニックになり、とにかく距離を置こうとした事と相まって真
っ直ぐバックし、二発目も食らったと考えれば辻褄は合う。突進攻撃をしたいサイシンカが初めて見たダイナナックルに対し下がるだろうかという事も考慮
すれば、やはり二発だろう。

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