海底要塞研究所

ガールズのチームワーク


トゥイッギー救助
 台の上からケージごと転落するトゥイッギーを救助するガールズ。ブロッサムの咄嗟の判断力が際立つシーンである。
トゥイッギー落下を確認するや、ガールズに指示「バターカップ、ケース溶かして、バブルス、すぐにボール作戦開始」と。
 この瞬間、トゥイッギーをケージごとキャッチすれば、ケージにトゥイッギーが叩きつけられる事と、恐らく落下中にトゥイッギーが何かの死角に入る事を予
測して、瞬時に対処法を考え、指示を出している。
 バターカップがレーザービームでケースを溶かす。
トゥイッギーにダメージを与えないようにケースを蒸発させている。レーザービームが余程の高温と収束率と命中精度でなければ成し得ない。
しかも、トゥイッギーに気を使いながら極短時間の照射を行わなければならないプレッシャーもあるだろう。凄い練度と度胸である。
 ボール状になったバブルスをブロッサムが投げる。バブルスは棚で反転し三角飛び、トゥイッギーをキャッチする。
ブロッサムかバブルスが普通に飛行してキャッチしにいってもよいようなものだが、こう考えてはどうだろう。トゥイッギーをキャッチするポイントに早く到着しす
ぎてはバターカップがレーザービームを照射する時に視界に入り邪魔になる。かと言ってスタートが遅れればトゥイッギーが危ない。そこで、ブロッサムがバブ
ルスを投げる体制で待機、ケースが蒸発するタイミングで投げる。ちょっとした発射カタパルトである。バブルスはボールを意識する事で三角飛びがやり易
くなり、(恐らく)死角にいるトゥイッギーに向かう事が出来るのだと。バブルスがボール状になる事でブロッサムが投げ易くなる事は言うまでもない。


爆弾処理
 プリンセスに付けられた爆弾を処理するガールズ。ガールズ全員の状況対応と空間掌握能力が発揮されているシーンである。
 バブルスはプリンセスに付けられた爆弾を取り外す。
 バターカップが銀行の天井にパンチで穴を開ける。爆弾を投げるコースの確保の為であるが、空にという判断が良い。街中なので横方向はまずいので
ある。さらに、パンチ一撃で空が見える事も銀行の構造を把握した上での行動である。
 バブルスが天井の穴を通して爆弾を空に投げる。ブロッサムがレーザービームで爆弾を爆破する。
 特筆すべきは、この一連の協力行動について、何の打ち合わせも無しで行われた事である。一人一人の高い判断力と、互いの信頼があればこそ出
来る事である。

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