海底要塞研究所

骨妃の退きと誘導


骨妃はこのアナグマスの計略中、二度退いている。

一度目はモモコとの初対決の時。
 骨の手を見せ、モモコに後を追わせてから撒き、自分だけモモコ達の練習場に戻る。モモコを子供達から引き離した上で、恐らく言葉巧みに捕りこんだ
のであろう。子供達に助言させない為に退いている。

二度目はコクテンザンにて。
 空中浮遊で去る子供達を追うモモコに立ち塞がり、再度、子供達から引き離す。そして、光戦隊とチューブの集団戦闘になった時、戦列を離れる
ように退いている。追うモモコの前に投げ出される子供達。子供達に火炎を浴びせるアナグマス。最初、モモコに立ち塞がったのはアナグマスが子供達
を捕らえる為の時間稼ぎ。戦列を離れるように退いたのは、モモコを孤立させた状態で子供達が苦しむ姿を見せる為だと考えられる。

一度目、二度目とも味方のサポートを封じるという意味合いがある。加えて二度目は巧みな精神的誘導も含まれている。

モモコに決定的ダメージを与える為には、骨姫のままでは荷が重かったのだろう、ドクロドグラーの正体を現す。だが、ここでモモコに変身されては作戦続
行が難しくなる。アナグマスは子供達を火炎で苦しめる事でモモコを精神的に追い込む。この瞬間、骨姫がドクロドグラーに変身しても、モモコは子供達
の事で頭がいっぱいになっているので、なぜドクロドグラーが骨姫になっていたのか?などとは、到底考えられない。また、子供達に己の力を信じてやり抜
く事を教える為に変身しない事も計算ずくである。


補足
 仮にこの時点で、モモコが骨姫出現の目的が自身の変身阻止だと悟っても、恐らく子供達との約束を守る為に変身しなかっただろう。姿長官の立場
でも、モモコを倒すための作戦なのかと思えども、グレートファイブ打倒の為と読むのは、まず不可でしょう。

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