海底要塞研究所

対テツゴス戦


第2話「哀しみの超電子星サクラ」より、対テツゴス戦について


第一段 テツゴスのテールコンビネーション

 テツゴス、右オープンブローをフック気味に打つ。ダイレオン、これを僅かにバックステップしてかわし、右フロントキック。テツゴス、ダイレオンのボディに
右・左の尻尾打ちから右下段の尻尾打ちに繋ぎ、ダウンを奪う。

解説
 この局面、間合い勝負とチラシを絡めたコンビネーションの対決である。ダイレオンがテツゴスの初手の右オープンブローを僅かにバックステップしてかわし
ているが、この「僅かに」が良い。テツゴスのブローをギリギリでかわす事で次のキックの間合い確保している。だが、この後テツゴスの反撃を受ける。ジャス
ピオンが見切りからのキックを成功させた事で一瞬、ホッとしたのか、テツゴスへのダメージを過大評価してしまったのかは分からないが、テツゴスのカウンタ
ーアタックを受ける。右・左の尻尾打ちでボディーに気が集中しているところに右下段の尻尾打ちで足を払われる。油断大敵である。
テツゴスの初手、手による攻撃〜ダイレオンの反撃、キック(足)〜テツゴスの返し、尻尾打ち と、間合いが離れていくところがポイントである。


第二段 耐久力勝負

 テツゴス、ダイレオンの起き上がりに体当たりをかます、それをダイレオンに受け止められると噛みつき攻撃に移行、ダイレオンの右腕に噛みつく。ダイレ
オン、キックでテツゴスを引き離し、ダウンを奪う。続いて尻尾を掴み、大きく投げ飛ばす。さらにテツゴスの起き上がりにビームを打つ。テツゴス、ビームを
食らいながらも口から白炎(仮)を吐き反撃、ダイレオンに小爆発が起こる。これを耐えたダイレオンは、進撃するテツゴスにコズミッククラッシュをカウンター
ヒットさせ決着。

解説
 テツゴスが立ち技に拘ったのか、ダイレオンの起き上がりが早かったのかは分からないが、ダイレオンのダウンに対して尻尾による追い討ちはしていない。
しかしながら、ダイレオンの起き上がりに体当たりをしたタイミングはなかなかのモノである。体当たりを受け止められるや、すぐに噛みつきに移行するあたり
も凶暴性と最短時間で最高の攻撃をする本能がよく出ている。密着状態から満足な打撃を打つのは困難だが、噛みつきならそんな事は関係無い。
だがここまで、ロボットの金属の腕に噛みつきは通用しなかった。
 ダイレオンは、キックでテツゴスを引き離すが、ここで小技を使っている。噛みつかれた腕を上に上げているのだ。これによりテツゴスの重心を上にあげ、
第一段でのキックで倒れなかったテツゴスをダウンさせている。テツゴスの疲れもあるだろうが、細かいテクニックにも是非、着目して頂きたい。続いて投
げ、間合いを離す。コズミッククラッシュへの布石である。そして、ビームで追い討ち。しかしながらテツゴスがその場で遠隔攻撃にでる、とことんタフである。
だが、そのタフさと凶暴性が命取りになる。テツゴスの進撃に合わすようにダイレオンはコズミッククラッシュのカウンター攻撃、まさに巨獣の闘争本能を逆
手にとる大技と言えよう。

前項  目次  次項