海底要塞研究所

第三段 バブルスの遠隔攻撃


バブルス、レーザービーム三連射するも、特製パワースーツに弾かれる。
上空よりの音波攻撃にスイッチするが、これも防御シールドに阻まれる。
逆にプリンセスのレーザービームを食らい墜落、ダウン状態になる。


解説
 バブルスはレーザービームを打つ。実に良い判断である。バブルスのパンチ力はガールズいちであるが、ヒットさせなければ意味がない。バターカップの
攻撃が通用しなかった以上、打撃戦を試みるのは得策ではない。レーザービームを三連射した事は、プリンセスの戦闘力アップを悟り、侮れないと判断
したからであろう。しかし、特製パワースーツの対ビーム装甲に弾かれてしまう。

 レーザービームが通じなかったバブルスは、攻撃方法を光から音にスイッチする。この時、上空から衝撃波を放つのだが、この高さが実に良い。高すぎ
ず、低すぎず、ちょうど良いのである。理由は以下の事からである。

 バブルスが地上から衝撃波を放たず、上空に飛び上がって放った事から順に考えてみたい。音というものは、光と違い、幾ら方向を絞っても発射ポイ
ントからすぐに広がり始める。もちろん、武器として使う以上、有効攻撃範囲がある事はいうまでもない。しかし、広がるという性質を利用しない手はな
い。地上から放つと、本来、広がろうとする衝撃波の地面の高さから下の空間が無駄になる。バブルスは飛び上がる事で有効攻撃範囲を広め、命中率を上げているのだ。
 理由は他にもある。ブロッサムがすぐそばにいたからである。たしかに、地上でのバブルスの立ち位置はブロッサムの前であり、ブロッサムに衝撃波の直
撃は無いし、同じくスーパーパワーを持っている彼女にダメージがあるとは思えない。だが、そばで大声を出された時の一瞬の怯みはプリンセスにつけ入る
隙を見せる事になるのだ。

 さて、飛び上がる高さである。あまりにも高く飛び上がるのは、プリンセスとの距離が離れ過ぎるので衝撃波の効果が弱まり論外であるが、有効攻撃
範囲を広めるためには、ある程度上昇したい。その範囲内での話であるが、ブロッサムと離れ過ぎるとプリンセスがブロッサムに向かう事が考えられる。
ブロッサムに接近されると、もとより攻撃範囲の広い衝撃波が放てなくなる。今、相手をしているのは私(バブルス)であるという事をプリンセスに意識させ
続ける為と、飛び上がりから衝撃波を放つまでの時間も出来るだけ短い方が良いという理由から上昇は、そこそこの高さが良いのである。

 プリンセスはバリアを使い衝撃波をガードする。それを見たバブルスは意外性の為、隙を見せてしまう。もうバブルスに油断は無かったし、上記の戦術も
状況から見れば正しい。だからこそ、それを上回ったプリンセスの戦力に驚いたのである。その瞬間にプリンセスのレーザービームを受け撃墜されるバブ
ルス。致し方ない。

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